和泉式部続集切を参考に書きました | いすみしきぶぞくし ゅ うぎれ 伝藤原行成筆 平安時代 一一〇〇年頃 | 画面に響き渡る表現を求めて選んだ俳句です | 谺して山ほととぎすほしいまま 久女 | こだま |
で一の字を書いて観てもらうことが行われていました | 日本でも数十年前までは墨色判断と言う占いがあり毛筆 | をなしカウンセリングの資料として用いられています | わることから 筆跡鑑定がフランスでは心理学の一分野 | 押が使われます また その時 々 の気分や健康状態で変 | 線質である程度個人が特定できることからサインや花 | るが自分の線質の範囲を越えない | ・ 学習によ っ て線に力や多用な技巧を加えることができ | ・線質の良くない書家も存在する | ・ 線質が良い人が書が上手とは決ま っ ていない | ・ 線質の良い人は存在する | 書と線質との関係を考えてみました | 書の構成要素はただ線のみです | たものがほとんどですね | 使うまでの日本人は筆を使 っ ていたので古文書は筆慣れ | が落ちるので毎日のように筆を持ちます ペンや鉛筆を | 声楽家の発声練習と同様 書家は三日も書かないと手 | を満たし 線を練り上げることです | て素材の言葉を表現します 書を学ぶとはこの線に気力 | ます 一気に墨を付けていくので主に細長い面が連続し | 線とは意識的に墨をつけた部分全体としてよいと思い | 書は線の芸術です |
れる先端の一本の毛の働きを大切にします 箸や刀も日 | また 筆の形も中国のものより繊細です 野毛と呼ば | し ょ う | いた人の息遣いを感じるので偽物では納得できないので | 良いものは良いとするのと違 っ ています 筆跡の中に書 | 史があり 真筆を大切にします 中国が模写や拓本でも | にしています 線の深さを求めるより墨色を鑑賞する歴 | す 日本は遡 っ ても王羲之までで紙に書いたものを手本 | 歴史がありし っ かりと彫るように書くのが特徴のようで | 特徴です 中国は骨や陶器や青銅器などに文字を書いた | 側筆でなくても日本の線は中国に比べて軽く浅いのが | 側筆は紙を削ぐように切れ味の良さを見せています | 人の姿勢がよければ素晴らしい作品とな っ て残ります | 切 ・ 元永本古今集などが名筆です 筆が寝ていても書く | を鉛筆のように傾けて書きます 高野切第二種 ・ 本阿弥 | 日本の線には中国では使われない側筆があります 筆 | 線質を活かすことですね | うか 最終目標はお手本そ っ くりに書くことより自分の | さがし書美を追求するのが書作の楽しみではないでし ょ | るのが個性です その個性を最も輝かせる素材や技法を | どんなに名筆を真似て自分の癖をなくしても残 っ てい | 現在筆跡鑑定は犯罪捜査に使われています |
ではないでし ょ うか 二〇〇一 ・ 六 ・ 二 | 明の原則です 日本人は筆で書かれた細い線が好きなの | の2点を一本の線にして結びにするあたりが仮名文字発 | を尖らせずにつるんと回 っ てしまうのと 奈や保の最後 | いかと思うのですがいかがでし ょ うか 漢字の曲がり角 | を創 っ たのは 筆の線の美しさに魅了されたからではな | ところで 表音文字はカタカナで足りるのにひらがな | 漢字からカタカナとひらがなを作 っ たのも同じでし ょ う | それを軽薄短小に工夫してしまうのが日本人のようです | 来襲を防ぎました 外国の文化を受け入れるのが得意で | せんが楽に振り回せ 鎌倉時代には性能の良い刀が元の | わず箸だけですし 日本刀は骨を叩き切ることはできま | 本の方が華奢で使い勝手が良いようです 食事に匙を使 |