--- ------

古筆美手習机 17

練習再開



鋒先


久しぶり

 思い返すと何やかやと忙しかったのもあってようやく夏休み終了となったのが9月上旬。 トップページの背景画像に飽きてきて、季節に合うものに変えたいとの思いが募って 写真を撮ったのですが、それだけではやはり書道サイトらしくないので文字を書こうと、練習再開。  

 まず、清書用紙の裁断したのは使いきってしまっていたので、幅5〜7cm程度に切って、 100枚以上の細長い紙を作りました。2〜3行の実物大臨書ができます。

 次に新しい筆を下ろしました。ご覧のように1本目は短くなって細くは書けません。 手紙や封筒の表書きなどに使っていましたがもうそれにも使えない状態です。 皆さんはこうしてちびた筆はどうなさいますか。 よい使い道があれば「エコ書道」にでも教えてください。 なお、筆のちび方には個性があって人によってはこのような形にならないようです。 途中から2本目を平行して使っていたのですがこれが脇に1本出る癖があって 思いがけないところに墨が付くことがあります。そこで3本目を使うことにしました。 その前に写真を撮って左に掲載します。

たのしよを・1・2


たのしよを

 筆ならしはできるのですが臨書となると肩がこるし線が頼りなくて見るに耐えない状態。 どうやら老眼の度が進んだようで、度のきつい眼鏡を使ってそれでも鋒先は見えません。 9月中になんとか3〜4日の練習ができて、回を重ねる都度手本に似るようになって、 ようやくスキャナで取り込んでみたのが左の2点です。

 (1)は手本に似ていると思います。 「た」と「し」は(2)よりよくできました。特に「た」の縦線のふくらみが気に入りました。 (2)は墨量が多くて重たくなってしまいました。「の」と「よ」から「を」 への連綿線が良くかけたと思います。あと10〜20回も書けばもっと 納得のいくものになるのに・・と思いながら、10月に入るし、 次に筆が持てるのは1週間後ぐらいと考えるとあきらめてこれで画像にして表紙に掲載しました。

 歌の全体は 『あたらしきとしのはじめにかくしこそ ちと世をかねてたのしよをへめ 続日本には つかまつらめよろずよまでに』 とある新年の祝歌です。青空の写真に似合う言葉でゆったりといかにも 「たのし」と感じるこの部分を書きました。下に画像を掲載します。 ついでに夏に使っていた画像も。



碧空・背景 たのしよを・碧空

たのしよを・碧空

夏・海岸の公園 夏・孫文記念館

夏の画像(思い出までに)


 たまに筆を持つうちに姿勢も視力も改善されて、 心身ともに強くなった気がします。やはり書道は止められないと思いました。

2002.10.5.


--- --- ---

---HOME(今日も書道) ---目次(古筆美手習机)--- このページのTOPへ---