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古筆美手習机 6

2日目の練習開始


中国硯

中国硯

 先ごろ畑林先生に戴いた日展特選受賞記念のおめでたい硯を使ってみることにしました。(先生ありがとうございました。)木箱入りで、端渓でしょうか、手ざわりはすべすべ。小さい軽い硯です。中国の硯は陸と海の境目が弧を描いています。和硯は直線です。中国のこのデザインは広くおおらかな感じがして大人の風格と表現しましょうか。日本のは几帳面で端正で美しいと感じます。こんなちょっとした身近な道具のデザインによってでも民族の感性が育てられ伝えられているのではないでしょうか。
水を入れる

匙(さじ)

 前回の水滴はどなたにも手に入らないものでした。今回はどこのお宅にでもあるもので、瓶詰めのビンと匙です。コップとスプーンで良いわけです。ただ、こけると被害が大きいので坐りのよい容器が良いでしょう。
 この匙は絵を習ったときに買ったもので、水をすくうためだけに作られているためか華奢。念力がなくても軽く曲げられます。
 今回はこれで軽く1杯水を入れたらちょうどの分量。
墨をする

磨墨

 磨り始めると箱の中で動くので箱から出しました。磨り味は極上。墨の先端が切妻屋根の形になるように磨っていこうと、硯面に45度の角度に手前に倒して磨りました。前回みたいに磨り過ぎないように粘りを感じたらすぐ止めました。
筆先

筆の下り具合

 この写真は今回終了後の筆の下り具合です。練習はじめはもうすこし白い部分が多目でした。ただ写真のピンぼけがひどいので、終わってから撮りなおした次第です。接写の機能がわかりました。
筆を下ろす

筆に墨をつける

 毛の部分を持って、墨のついていたところに墨をつけました。これで含ませ方はちょうどのはずです。
運筆練習

運筆練習

 ロール半紙に縦線と円運動を大き目に1枚書いて、左回りがぎこちないので気になってもう一枚書いているところです。筆の重心あたりを持って左胸の前で書いています。
 

2002.2.14.

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