古筆美手習机 4
敷き写し(1)
敷き写し(1)
ロール半紙を手本に載せて敷き写し。透明度が低くてあまり透けて見えないので、もう一冊の手本を上に置いて確かめながら。筆の持ち方は単鉤(たんこう)。一生懸命まねていると筆が垂直に近く立ってきました。墨継ぎの位置より早く墨が枯れてしまったけど予定の位置までそのまま書きました。こうすると筆も腕も墨の量を覚えて次から改善されることが良くあります。落書き用紙
書きはじめにぼとっと墨が落ちないように第一滴をとるためにすずりのそばに紙を用意しておくと便利です。途中でそろそろかすれさせたいときなどに墨をとったり、こっそり墨継ぎをして、それがばれない濃さになるまで墨をとったりできます。今回はさっき墨を拭いた紙を硯の下に挟みました。
墨がまだ濃くて粘って書きにくいので水を岡に足しました。予定の分敷き写しして読めない字がないことに安心。筆を拭く
ここで一休み。紙に水を垂らして筆を拭きました。まわりに濃い墨がついてなければ大丈夫、つぎに使い始めるとき堅く固まってはいません。筆を拭くときは鋒(毛)を持って。硯にふた
硯にも墨が乾燥してしまわないように蓋をしました。このふたはプラスチックの円盤で元は何かの部品だったのですが何だったか思い出せません。印を押すときの印褥(いんじょく)としても使っています。机全面フェルトで覆っていますので、印を押す下にこの板を置きます。これも私の愛用品です。
こうして写真で見ると向こうのほうに紙やメモが写っていて見にくいですね。次から気をつけます。掲示板
パソコンの近くに掲示板を立てかけました。いつもそばに掲示しておけば、もうちょっと上手く書こうという気になるかな、と思って一番長い時間いるところに。
30センチ幅180cmの板に押しピンを刺していて、磁石でとめています。磁石は文具店で売っています。大きくて目障りなときはピップエレキバンを使います。強力タイプなら1個でも半紙一枚止まります。御参考まで
大きな作品でも2枚の掲示板でご覧のとおり。掲示板3枚なら大きな作品が4枚掲示できます。片端をすぅーと引けばまっすぐにできるし、引き抜いてはずすこともできます。墨が乾いてない作品でも壁をよごさず乾かしながら鑑賞できます。紙の大きさにあわせて置き場所を変えて使っています。2002.2.12.