天楽 | 自然の楽しみ(荘子) テンガクと読めば天上の音楽(李白) |
楽只 | らくし。 只は助辞 楽しむ事 (詩経 楽只君子) |
楽山 | 論語に仁者は山を楽しみ 水を楽しむとある
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三楽 | 君子の三つの楽しみ 孟子に「父母ともに存し兄弟故(事故)なし一楽なり 仰いで天にはじず ふして人に恥じず 二楽なり 天下の英才を得てこれを教育す三楽なり」とある |
三省 | さんせい いくども自分の行いを反省するまた三つの点について反省する論語の会子の言葉 人のために謀りて忠ならざるか 朋友と交わりて信ならざるか 伝えて習わざるか |
三戒 | 三つの戒め 少年時代には色 壮年には闘(けんか 争い)老年には(欲張り)論語にある
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三到 | 読書に必要な三つの心得 眼倒 口倒 心倒 倒とは専念すること(朱子の語) |
三長 | 歴史家となる必要な三つの長所(要素)才智 学問 見識(唐書にある) |
三笑 | 晋の慧遠法師が山にこもり 里のさかいの虎渓は渡るまいと心に誓っていたが ある日尋ねてきた陶淵明 陸修静 二人を見送り はなしに花が咲いて知らぬ間に虎渓を渡ってしまい虎のなく声に気付き 三人揃って大笑いしたと言う故事 画題で知られる 虎渓三笑 |
三餘 | 読書や書作に都合に良い三つの余暇 冬(歳の余) 夜(日の余) 陰雨(時の余) 魏志の註に見ゆ |
守株 | 時勢の移り変わりに気付かず 古暖簾をたよりに怠けている事 昔ある農夫が畑で仕事をしていると うさぎがやってきて 木の株に突き当たって参ったのを取ったのが病みつきに成り 毎日仕事の手を休めて 仕事の手を休めて木の株を見守ったと言う故事 (韓非子) |
好古 | 昔の物事や学問を好む 論語に見ゆ |
好文 | 文学を好む また梅の木を好文木という 晋の武帝が文を好んだ時は梅が開き 学を止めたら梅が開かなくなったという故事 |
稽古 | 昔のことを考えしらべる。学問。練習する。書経尭典の冒頭に 日若(ここに)稽古(いにしえをかんがえうるに)とある |
古狂 | 古くさい変人 古くさい愚か者 孔子の言葉に「古之狂也肆(きさま)古之愚也直(一本木)」(論語)とある |
古愚 | 古くさい変人 古くさい愚か者 孔子の言葉に「古之狂也肆(きさま)古之愚也直(一本木)」(論語)とある |
詩狂 | 詩歌に熱中して世事を省みない者(杜甫の詩に見ゆ) または詩仙の称 |
墨狂 | 書画きちがい たいていは自称に用いる |
墨猪 | 豚のように肉太で骨のない文字を言う これも自分の文字を謙遜して言う |
墨禅 | 酔漢 酔客 酔翁と同じ 唐の白楽天は自ら酔吟先生と号し欧陽脩も酔翁と称し 李白は酔聖と称された また陶淵明がしばしば 酔後に眠った石を 陶淵明と名づけたとか 詩人墨客に酒はつきもの |
酔墨 | 酒に酔ったあまり書く筆跡 |
書淫 | 書道の中毒患者 |
墨兵 | 孫樵は書を墨兵といったが これは史籍を筆獄(筆による裁判)というのと同じ |
呵凍 | かとう 氷に息を吹きかける 寒中凍った硯を暖めて揮毫する事 |
清癖 | 潔癖(潔癖に同じ) |
醫俗 | 俗気をいやし去る |
席珍 | 宴席に並べられた珍味 昔から伝わる貴重な学徳を例えて言う |
洗心 | 心を洗い清める 邪念を去る |
心畫 | 楊子法言に「言は心声なり 書は心画なり」とある この書とは 書籍をさすが 書作にも使われる |
心華 | しんげ 呉鎮と言う人の言葉 「それえは心華なり」宝僧録とある 仏教で草木が雨露恵みで花を咲かせるように 無明煩悩の心が仏陀の教えや修行で本然の光を放つ事 心華開発等と使われる |
独笑 | 一人微笑む 心華独笑は悟りの境地 |
楽康 | 楽しく安らかな事(楚辞ー君欣欣兮楽康) |
玄黙 | 奥深く何も言わない。漢書に「老子は玄黙、孔子の師とするところ」とある。玄は赤みを帯びた黒色で、転じて微妙幽深なこと |
忘機 | ぼうき。きをわする。李白の詩に「陶然共忘機」とある。 |
守雌 | しゅし。 雌は雄に対し、柔順の意味。柔の道を守ること。老子の思想 |
守中 | ちゅうをまもる。ふいごの中は空虚だから風を送る事が出来る人も中(虚)を守れ。老子の語 |
抱樸 | ぼくをいだく。 老子「見素抱樸」素朴寡欲なさま |
抱一 | いちをいだく 一は数の始め。道をさす(老子の語) |
抱月 | 月を抱く。ふところに月光を抱く。心に邪念がない事(源乾曜の語) |
後雕 | こうちょう。しぼむにおくる。彫は凋とも書く。ほかの木の葉は枯れ落ちるが 松柏は枯れ落ちない。いざと言う時になると人物の真価が現れる(論語) |
微波 | 明末の名妓王月(ワンユエ)のアザナ。おそらく水面に影を落とした月光の、微妙なあでやかさを言うのであろう(板橋雑記) |
微和 | ほのかなぬくもり。春風の形容(陶淵明の句) |
微明 | ほのかの明るさ。 微白とも言う。また微妙で奥深い英知(老子) |
臥游 | がゆう 家にいながら名勝や名品の書画を見て、その土地に遊ぶように楽しむ(宋書にみゆ) |
拙誠 | へたでも真心がこもっている。 韓非子に「巧詐は拙誠にしかず」とある |
守拙 | 世渡りが下手な性質を、それなりに守って自分の分に安ずること。陶淵明「拙さを守り田園に帰る」養拙も同じ意味 |
嬾拙 | らんせつ。嬾は懶に同じ何をするのもものうく、世事につたない境地(杜甫の句) |
拙奴 | せつど。器用は不器用に使われる 技巧は無技巧に及ばぬ |
幻塵 | げんじん。夢幻のような、はかない世の中の例え(円覚経に見ゆ) |
塵外 | 塵ほこりにけがれた俗世間の外(晋書に見ゆ) |
去塵 | きょじん。俗念、俗事を去って塵外に閑居する事。 |