インパクに参加しました


ネットに書

このサイトの生い立ちと概要・書とインターネットについて書いてみたいと思います。




壷竹のインターネット書作展

2000年3月にパソコンを買って5月ころから作り始め、2000.7.11.を開設記念日にしました。

 とほほのWWW入門を見て作ってみたら、数字を変えると色が変わる面白さに夢中になりました。
テーマは私のライフワークといえる「書」にしました。
テレビができてから、芝居や映画とは違ったテレビドラマができたように、画面で鑑賞するための書作品ができても良いのではないかということで名前は「壷竹のインターネット書作展」にしました。
小さな画面用書作品は体調不良で筆圧の弱い私がやっと書いた何とか画面表示を試すに足るというようなものでした。

「壷竹書作集 研究室」

作り始めてみて、画像の表示に時間がかかるので画像より上部に文章を入れることにしました。内容は書作品の釈文とそれにまつわる話、書風を参考にした古典とその説明などです。外国にもつながっているインターネットの特性を考えて主に日本文化と書に関することを中心にと考えています。
文章にふさわしい背景画像や額縁をつくるのも楽しみの一つです。やがてBGMも「うっちいの音楽箱」から借りました。書作の本紙部分だけでなく画面を1作品としてご覧いただきたいと存じます。以上が「壷竹書作集 研究室」の概要です。

書は文化を創る

 ISDNへの切り替えとサーバーの移転のついでに、「書作展」というより「読み物」に見える実態に合わせて「書は文化を創る」に改名して2001年がスタートしました。

 インパク(政府主導のインターネット博覧会 会期2000.12.31〜2001.12.31) が始まり自由参加パビリオンに応募して3月末に承諾になりました。

「壷竹書作集 実験室」

楽しいパビリオン仲間(インパクでつながった輪だから、「輪(わ)んぱく」です) ができて共同企画をいろいろ作りました。
そうした中、WEB暑中見舞「書deプリン」を機に解説文が少なく、より絵画的でJavaの使用試験などを中心にしたページを作り始めました。輪んぱく以外にも自運作品は増え、「壷竹書作集 実験室」にまとめました。

書は文化を作る

また、インパクに参加したおかげで浜野保樹編集長と4人の留学生のご意見を聞くことができ、外国人への説明を考えて「書とは何か」を書き、また、分かりやすいサイトを目指して全ページ改善。タイトルも「つくる」の字を改めて「書は文化を作る」にしました。

「WEB公募書展」

インパクの趣旨、参加型コンテンツに当るものをいくつか作りましたが、最も力を入れたのが「WEB公募書展」です。

 インパクに参加したことによって実施しやすかったと言えるかもしれません。多くの方のご賛同を得ました。一般の展覧会のような実物からの感動は少ないけれど釈文やコメントが読めるし、作者のホームページにリンクを張ることもできました。また、会派や地域(海外在住の方もあります)にとらわれない楽しい展覧会になりました。
これに関連させて、現代と書・これからの書教育・書とインターネット、についてのアンケートを実施して結果をまとめることもできました。
失業中にインパクに参加できたことは色んな意味で幸いでした。


ネットで輪を広げたい

 この言葉はインパクに参加することになったときに参加企画として作ったコンテンツ「飾りたい言葉 リクエストしてね掲示板」に戴いた、印工房ドットコムの岩崎さんの言葉です。
インターネットの利点はつながりにあると言ってよいかもしれません。情報を交換し合うのに便利な道具インターネットで人の輪ができるのはお商売でなくても、療養中の私でなくても、誰でもうれしいことではないでしょうか。研究に便利な「書道研究リンク集」のほかにたくさんのリンク集と掲示板ができました。

書のWEB表現



  縦横2倍画像(31キロバイト)←大きな画像 

話は変わりますが、ここに4つの画像があります。大きな画像はご覧になりたい方だけクリックしてください。文字も背景に書いた細い○と同じ面相筆で同じ墨で書いていることがお分かりになるかと思います。
     (ご参考までに画像をメールに添付する方法 & 縮小率計算例

 4つも同じ画像を提示したのはサイズの比較をしてもらいたいからです。画像の上で右クリックしてプロパティを選んでサイズをご覧ください。上二つは16色にしぼった.gif(5KB)で、下(12KB)と大きな画像は高画質の.jpgです。上の方に掲載しているページの画像(8〜18KB)と比べてみてください。書作品というものの軽さがお分かりいただけると思います。
 凝った柄の加工紙に書いた場合や水墨画法を使って墨色の変化を楽しむ作品は高画質が良いでしょうが、読むことを目的にする程度なら画質や色数を落としても役に立ちます。インターネットに活用していただきたいと願います。

画面用の書作品はこれからも思いつくままに制作すると思いますが、書のWEB表現はこれからいくらでも新しい手法が生まれそうです。また使い道も多いのではないかと期待します。無機質な現代生活を飾るのに書はすばらしい芸術と言えないでしょうか。

                                             2001.11.18. 壷竹


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