落 葉 松これは六香展に出品の作品です。17回出てくる「からまつ」をそれぞれ違った表情で書いてみました。帖仕立てです。 全 8ページ 一 二 三 四 五 六 七 八 |
第3回六香展_ 2001.10.26(金)〜28(日) 於兵庫県学校厚生会館1F |
榎倉香邨先生との最初のご縁は学生のとき、六甲山中腹の学舎での半年間の受講でした。そのころから六甲駅の近くの会場を使っておられたようですのでこの書道教室は30年の歴史があります。ですから教室展は3回目でも、出品者は大勢の生徒を教えておられる方も多く、日展作家も数名です。かな書道のリーダーの直門展として毎回注目をあびています。 ----------------------------------------------------------- 榎倉香邨(Koson Enokura)1923〜 書家 社団法人日展常務理事 |
![]() | 一 からまつの林を過ぎて、 からまつをしみじみと見き。 からまつはさびしかりけり。 たびゆくはさびしかりけり。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(44KB) |
![]() | 二 からまつの林を出でて、 からまつの林に入りぬ。 からまつの林に入りて、 また細く道はつづけり。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(41KB) |
![]() | 三 からまつの林の奥も わが通る道はありけり。 霧雨のかかる道なり。 山風の通ふ道なり。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(47KB) |
![]() | 四 からまつの林の道は われのみか、ひともかよひぬ。 ほそぼそと通ふ道なり。 さびさびといそぐ道なり。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(45KB) |
![]() | 五 からまつの林を過ぎて、 ゆゑしらず歩みひそめつ。 からまつはさびしかりけり、 からまつとささやきにけり。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(42KB) |
![]() | 六 からまつの林を出でて、 浅間嶺にけぶり立つ見つ。 浅間嶺にけぶり立つ見つ。 からまつのまたそのうへに。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(46KB) |
![]() | 七 からまつの林の雨は さびしけどいよよしづけし。 かんこ鳥鳴けるのみなる。 からまつの濡るるのみなる。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(43KB) |
![]() | 八 世の中よ、あはれなりけり。 常なけどうれしかりけり。 山川に山がはの音、 からまつにからまつのかぜ。 ![]() ![]() 拡大画像と字母釈文(42KB) |
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